反り腰

腰椎は元々反っており（前弯）この反りが強い状態の事を反り腰といいます。人間は元々頸椎は前弯、胸椎は後弯、腰椎は前弯して緩やかなS字を描いています。これに対し反り腰は骨盤が前傾し、その影響で腰椎の前弯が強くなります。反り腰の特徴はお尻が出ていたりお腹がぽっこりと出ていることがあります。

症状は仰向きで寝て膝を伸ばすと腰に痛みがでたり、慢性的な腰痛、太ももの前側の張りがあります。

①筋肉のバランスの崩れ

股関節や太ももの筋肉（腸腰筋・大腿直筋）の緊張により骨盤が前傾します。また腹筋が弱くなることで腰が反ったり腹圧が弱まり反り腰になります。

立ち仕事や重い荷物を持つ仕事をしていると常に腰の筋肉を使っており、筋が過剰に緊張し反り腰になりやすくなります。

②ヒールの使用

ヒールのある靴を使う事で前側に体重がかかります。それにより身体が前に傾き、姿勢を維持するために反り腰になります。

③体重の増加

妊娠のような体重の急な増加によりお腹がでて体重が前側にかかります。そのままでは前のめりになるので腰を反ることでバランスを保つようになります。妊娠中の場合は腰を反るしかないですが、出産後腰部や股関節周りの筋の緊張により姿勢が戻らず反り腰になることもあります。

④長時間の座位

座位では重心が前に出るため腰に負担がかかりやすくなります。その結果姿勢保持に関わる脊柱起立筋や腹筋、大殿筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋への負荷が大きくなります。

まずは腹圧、筋の過緊張、日頃の姿勢のような原因を探っていきます。反り腰になっている方は筋の過緊張や柔軟性が低くなっていることが多いので、手技で緊張を緩めたりストレッチを行っていきます。またピンポイントで硬結がある場合には鍼灸治療や超音波治療を行っていきます。腹圧が弱くなっている場合にはトレーニング取り入れたり自宅で行えるようしっかりと説明しつつ行っております。